今日の商談の舞台は東京ビッグサイトをはるかに上回る規模を誇るアジア最大規模の展示会場「香港コンベンション&エキシビションセンター」。
世界のジュエリーマーケットの中心地である香港で、栄光真珠は年4回、展示会に出展しています。中でも「香港インターナショナルジュエリーショー」は約4,500社のサプライヤーが出展する世界最大のジュエリー展示見本市。中国をはじめ、東南アジアや欧米など世界中のバイヤーが集まります。
この日、朝一番から栄光真珠のブースを訪れたのは真珠を専門に扱う中国人バイヤー。数千万単位の取引をしてくれる上顧客ですが、販売交渉は一筋縄ではいきません。展示してあった商品を山のように目の前に積み上げ、販売予定価格の10分の1の値段で買いたいと言ってきます。
もちろんその金額では売れないので、双方が納得する価格になるまでギリギリの交渉が続けられます。価格交渉は数時間、ときには翌日に持ち越すこともあります。“試合に負けて勝負に勝つ”ような交渉の仕方が大切。バイヤー側に「この値段で買えればウチの勝ち」と喜んでもらいながら、商売としてはしっかり自社の利益を上げる。
最初のうちは生き馬の目を抜くような中国人バイヤーの迫力に圧倒され、こうした相手と渡り合っていけるのかと思いましたが、慣れてきたら丁々発止のやり取りを楽しんでいる自分がいます。難局を乗り越え、やっとのことで商談成立に至りました。
お互いに真珠加工品の価値を見極める目を持った“目利き”同士。栄光真珠の商品の価値をわかってくれる相手だからこそ、シビアな価格交渉を承知で、また次回も栄光真珠のブースを訪れてくれるのです。